2009年06月29日

The Reader 愛を読むひと

おとといは姉と二人で映画館をハシゴしてきた。
一本目は私の希望、二本目は姉の希望で「おとなり」を観るはずだった。
しかし「おとなり」はその日既に満員、帰るのもしゃくだから「愛を読む人」を観た。
これが、予想外に良い作品だった。


1950年代ドイツ。15才の少年は、年上の女性と一夏の恋をする。
彼女は、よく彼に本を読み聞かせてくれるようせがんだ。
彼女との関係が終わったのち、法科の大学院生となった彼は、彼女と思わぬところで再会する。
彼女はナチ時代の収容所の看守として、ユダヤ人虐殺の罪を問われる裁判の被告席に座っていた。


この映画についてほとんど何の予備知識も入れずに観たので、
ふつーのラブストーリーだと思っていたらまさかの重さに戸惑ったが。

彼女は、看守としての仕事を真っ当に遂行していた自分が虐殺の罪に問われることに戸惑っていた。
彼女は毎月アウシュヴィッツに送る囚人を選定していた。
彼女の感覚としては、看守として収容所に新たな囚人を迎えるためのスペースを作る必要があり、
その仕事をこなしていたのだ。
彼らが殺されることを知っていたかと追及されれば知っていたと答えるほかないが、
実感として意識はしていなかった。

私が学生時代に最も衝撃を受けた本の一つは、『イェルサレムのアイヒマン』だ。
正確には講義で抜粋を紹介されただけなのだが。
ユダヤ人虐殺の責任者だったアイヒマンは、残虐な人物でも何でもなく、
真面目で、組織の歯車として動くことが得意な、有能なインテリサラリーマンだった。
彼は、今生きていればその辺の会社でそれなりの昇進をして普通に暮らしているであろう、
私の周りにいても不思議ではないあまりにも平凡な人だった。
だからこそ、ナチという組織の行動を大局的に見ず、目の前の仕事を忠実にこなそうとし、
大量殺人をそれと意識することなくペン先で行なってしまった。
自分には与えられた仕事をこなすという責任があっただけであり、
それによる結果の責任は組織にあり自分という個人にはないと思っていた。

戦争責任を個人に帰すことができるかという問題はひとまず置いておくとして。
私は、目の前の出来事に誠実に対処して真面目に生きていくことは、
いついかなるときも許されることだと思っていた。
私は平凡な人間で特別にはなれないから、そうやって生きていくしかないと思っていた。
それがとんでもないことに繋がりうるということを見せられた。
私の生き方の根本に関わることだったため、忘れられなくなった。
それをまた見せられて、はっとした。

彼女は悪人ではない。それは彼女を個人的によく知っている主人公にもわかっている。
だが、彼は人としてナチの犯罪は許せなかった。
許せないという思いと、それでも消えない彼女への執着とがない交ぜになったまま、
彼は牢の中の彼女にかつて読み聞かせた本の朗読テープを送る。
許せなくても、彼女との繋がりを切りたくはなかったのかもしれない。
切らずにいれば、いつかよい方向に変わる日が来るという期待を消さずにすむからかもしれない。
読み書きのできなかった彼女は、そのテープを聴きながら牢獄の中で字を覚えた。

20年後、釈放されることが決まった彼女に彼は会いに行く。
「過去のことを考えるかい?」という彼の問に、彼女は
「私が何を考えても死人は死人のままだわ」と答える。
「何か学んだかい?」と聞けば、「字を覚えたわ」と答えた。

その正直でまっすぐな答えに、彼は傲慢にも落胆する。
彼は、彼女が罪を悔いることを期待していたのかもしれない。
許せない罪を犯した彼女を愛していることが後ろめたかったから、彼女に罪を悔いてほしかった。
それはひどく傲慢だけど、そう望むのは彼にしたら当然だろう。
彼女にしてみれば、どうやっても当時意識することのできなかった罪を、
人に諭されて悔いるなんてそれこそ失礼な話だ。
そもそも大勢いる虐殺関係者の中からたまたま罪に問われた状況では、心情的にも難しい。

彼が彼女に変わるよう望むのも、彼女が変われないのも、当たり前だ。
当たり前だけど、それは二人がもう一度交わることを絶望的にしていた。

彼は真っ当な人だし、彼女も悪人ではない。
だけど、どうするのが正しかったのか、何が間違っているのか、わからない。
描写は淡々としていて、二人とも声高には叫ばず多くを語らない。
だから、何をどう考えるかは観客に委ねられている。
見て、よかったかもしれない。
posted by バンビ at 21:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月23日

この森で、天使はバスを降りた

シアタークリエで芝居を観てきました。
大塚ちひろ主演、「この森で、天使はバスを降りた」

刑務所を出たばかりの女の子・パーシーは、北のさびれた田舎町ギリアドを目指す。
かつては採石場がありそれなりに明るかった町も今では活気がない。
人々もそれぞれに事情を抱えていた。美しい森はあるがつまらない町。
そこに飛び込んだ異分子パーシーが少しずつ何かを変え、彼女自身も変わっていく、再生の物語。

よかったです。おもしろい芝居だった。

作中、ギリアドの食堂を売りに出すことにした彼らに、たくさんの応募者からの手紙が届く。
美しい森のあるこぢんまりとした穏やかな土地、ギリアドに住みたい。
10年同じ部屋に住んでいてお向かいの名前も知らない。
たとえ死んでも気付かれないような孤独すぎる日々には疲れた。
忙しさに追い回されず子育てがしたい。
都会にはない、ここではないどこかにある理想をギリアドに見出した人々からの手紙。
その手紙を受け取り、価値があるなんて思っても見なかった自分たちの町の良さに気付き、
人々は少しずつ明るさを取り戻す。

私は、田舎に理想の暮らしがあるなんて勝手な妄想だと思っているので、
こんなに夢を描く人はホントにここに来たりしない方がいいだろーなーと思いつつ見ていた。
べつに田舎は結局不便なだけでいいとこなんてないと思っているわけではなくて。
そりゃぁ都会にないものはあるだろうけど、良いモノも嫌なモノもどっちもあるのは変わらない。
事実、物語前半のギリアドはそれほどいい町ではなかったし、
根本的なことは何も変わっていないのだから嫌なモノはこれからも残り続ける。
ここではないどこかに嫌なモノが全くない世界があると信じてギリアドを目指すのは挫折のモトだ。

それでも、ギリアドの森には力があったのだろうと思う。
秋、いちばんこの森が美しい季節に、パーシーはひかりに出会う。
「こんなあたしでも生きてていいと信じさせて」と泣きたくなるような美しさに出会う。
私も、ときに美しさが絶対的な説得力を持つことがあるのは、わかる。
誰に側にいてもらうよりも、どんな言葉をかけられるよりも、
目の前にある風景から力を受け取れることがある。
海の青さだったり、鮮烈な色だったり、もっと何でもないものだったりしたけれど。
ギリアドは決して理想の楽園ではなくとも、そんな力を持った場所であることは確かだったのだろう。
今回は舞台なのでその森は一切姿を見せず、役者の表情からその姿を想像することしかできない。
この舞台の原作は映画なのだが、映画ではこの森をどんな映像美で見せてくれたのだろう。

この作品の原題は「The Spitfire Grill」。
パーシーが住み込みで働くことになる食堂の名前だ。
これの邦題を「この森で、天使はバスを降りた」としたのは、また随分と大胆な意訳だ。
だが確かに大塚ちひろのパーシーは、完全に善良な女の子ではないけれど天使だ。
そういう雰囲気があった。
posted by バンビ at 19:24| Comment(0) | TrackBack(0) | その他演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月06日

MISSING BOYS 〜僕が僕であるために〜

赤坂ACTシアターにて、芝居を観てきました。
「MISSING BOYS〜僕が僕であるために〜」

全編を尾崎豊の楽曲でつづるミュージカル作品。
ストリートバスケチーム、バンドMISSING BOYS、音楽プロデューサーなど、
様々な人たちが登場する青春群像劇。

不思議な舞台だった。
この間観た「スーザンを探して」や、最近映画化された「マンマ・ミーア!」のように、
あるアーティストの楽曲で構成されたミュージカルというものはあるので、
そういうものかと思って観に行った。
だが、どうも普通のミュージカルではなかった。
軸のストーリーはあるけれど、あまりそこに重きは置いておらず、
とても断片的で感覚的な印象だった。
ラップ、ダンス、歌、芝居、どれもスゴイと思わせるのだがつかみ所がない。
不思議な空間だった。

一番印象的だったのは、タップダンスだ。
圧倒された。
タップって、こんなことができるのか。
タップって、こんなに表現力のあるものだったのかと驚いた。
静謐な空間を作り出したり、小刻みな音で緊張感を出したり、ダイナミックに打ち鳴らしたり、
タップだけで変幻自在に空間を操っていた。
私は本格的なタップなんて知らず、
タップと言えば陽気で軽快なものしか見たことがなかったので、これは驚きだった。
posted by バンビ at 15:56| Comment(0) | TrackBack(0) | その他演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月28日

さいごのひ

東京宝塚劇場星組公演千秋楽。
トップのトウコさん(安蘭けい)の、本当のラストデイだ。
日比谷の劇場まで、お見送りに行った。

一応さばき待ちはしたが、当然のようにチケットなんて手に入らず。
お見送りの場所取りをしてから終演まで時間をつぶし、
トウコさんたち退団者の登場を待った。
め○ましの某芸能アナがカメラ連れてファンにインタビューしに来ていたので、
うっかり映り込んだりしないように顔を下げて座っていた。
…顔はNGでお願いします!さすがにここにいるのを全国ネットで流すわけには!
日が落ちるにつれて巨大化するファンの人垣には、
通行人や向かいの帝国ホテルからの奇異の目が注がれる…。
だから東京はいやなんだよなぁ。物珍しげに写メらないでほしいなぁ…。

夜、ファンが待つ劇場前に、楽屋口から退団者が現れた。
宝塚の生徒の正装、紋付きに緑の袴姿だ。
みんな、きれい。すごくきれい。
ジェンヌさんは、退団するときが一番きれいだとよく言われる。
それを感じた。
晴れやかで、いい笑顔で。
しゅんちゃん(麻尋しゅん)、こんなにかわいかった?
しいちゃん(立樹遥)、ファンの呼びかけに応えて「一緒だよ」って言うなんて、
こっちは泣いちゃうよ。
あすかちゃん(遠野あすか)、お人形さんみたいにちっちゃくてかわいい。
当人たちの本当の胸の内は私にはわからないけれど、
送られていく人たちは、特別なオーラをまとっている。

そしてトウコさん。
余裕でファンに目線を送ってきゃーきゃー言わせて、颯爽と去っていった。
「トウコさーん!」「トウコさーん!」と、ファンも残される組子も駆けつけた同期生のOGも、
みんなでトウコさんの名前を叫んでいた。
みんな涙ぐんで、最後のトウコさんの晴れ姿を見送った。

行っちゃうんだなぁ、トウコさん。
私のファン時代の舞台に、ずっと存在してくれていたトウコさん。
これからもどこかの舞台には立ってくれるだろうから、応援していきたい。
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2009年03月17日

石垣島

八重山の中心の島、石垣島。
ここを見て、今回の度は終わりになる。
とりあえず、有名な白保の海をぶらぶらと散歩。
そういえば、大学のゼミの先生もこの時期仕事で八重山にいると言っていたことを思い出した。
せっかく近くにいるのなら、挨拶くらいはしたいと思っていた。
八重山のどこにいるんだか暇なんだか忙しいんだか知らないが、とりあえず携帯でメールしてみる。
晩ご飯でも一緒できればいいかしら、でも急だし次の日には私は帰る予定だし無理かしら、
と思っていたら、即座に返事が返ってきた。
「北部をドライブしようか?」…今からそっこーですか先生!?
多少戸惑ったものの、まぁ会いたかったし北部も行きたかったし、先生に迎えに来てもらうことに。

先生と二人で、石垣島の景勝地を車で回った。
やっぱり、どこも美しい。
いい加減飽きてきた感もあるが、この海の美しさは力がある。
やっぱすげーすげーと言い合って、
車の中でなにやらゼミの話や今までの思い出や家族の話などをして意外と会話も途切れず、
浜の近くでは魚を探して、きゃーきゃーまた二人して子どもみたいに熱中して、楽しかった。
や、なんか最後までお世話になりました先生!

これでほんとに大学生活のシメは終わったかな、という感じだ。
さー四月からは、新しい生活を始めるぞ。
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2009年03月16日

波照間島

日本有人島最南端の、波照間(はてるま)島へ。

波照間島は、八重山諸島の中でもちょっと遠い。船で1時間ほど。
私、船は苦手です。酔います。
毎日毎日島同士を移動するためには船に乗っていたが、
これまでは乗船時間は短かったためなんとかこらえてきた。
天候が荒れていたわりには、海はすっかり穏やかになっていたが。
いちじかん…不安がつのる。
とりあえず船に乗ったら寝る体勢にはいる。
真っ青な海を見ないのはそれはそれでもったいないのだが、
いい加減飽きるくらい海なんて見ているのでいいのだ。
とにかく酔わないことが先決。
そのかいあってか、ちょっと気持ちは悪くなったものの最悪の事態は免れて島に到着。

今まではひたすら島を歩いてきたが、そろそろ歩くのも飽きたので自転車を使った。
まずは日本最南端の碑を目指す。
着いたそこに、日の丸の碑があるのにぎょっとした。
そっか…。わかっていなかった。
これは単なる観光用の碑ではなく、本土復帰、沖縄が日本に復帰したことを記念する碑だったのか。
終戦後、朝鮮ほか植民地を手放したとき、ともに日本ではなくなった沖縄。
いわゆる外地として扱われた沖縄が、時間をかけて再び日本となった。
日本の最南端がここである、ということ。それは当たり前のことではなかったんだ。
わかってなかった、なぁ。

夜は、民宿の人たちと星空三線ライブに出かけた。
野外で酒を飲みながら、沖縄の伝統楽器である三線を聞かせてくれるのだ。
途中、明かりを完全に消して星を見る時間をもうけてくれた。
ものすごい、星空だった。
知っている星座のまわりに、普段なら見えない知らない星が光っている。
すごい数の星だ。自分に形容詞の持ち合わせが少ないのが歯がゆくなるくらい、見事な眺めだった。
むしろ、三線はいいからずっと星を見ていたくなるくらい。
本当に、これだけあれば他に何もいらずぼーっとしていられた。

今の時期ならば、夜中になれば南十字星が見えたはずなのだが、
残念ながら遅くなると雲が出てきてしまいそれは見ることができなかった。
でも、この島の星は、ほんとうにまた来て見たいものだ。
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2009年03月15日

西表島

昨日は西表島へ。
イリオモテヤマネコほか、貴重な動植物が生息する島だ。
ここまですごく天気に恵まれていたのだが、
前日の夜から激しい雨と風になっていた。
船が出るかどうか心配だったが、ちゃんと出航するらしい。たくましい。
だが雨は小降りながら降り続けていたため、午前中は民宿で天気待ちをした。

午後になってだいぶ雨が弱くなったところで、出発。
天然記念物のサキシマスオウの木の群生地を目指す。
すっかり歩き続けることに慣れだしたので、
5キロの距離もピクニック気分で歩いてみようと思っていた。
しかし、山の中に入っていくと道から歩道が消えた。
舗装はされているが、路側帯もろくにないバスがやっと通れる道になっていく。
ヤバい、道が歩行者を拒んでいる。
それでもてくてくてくてく歩いていると、ふいに観光バスが隣で止まった。
お客さんを降ろした帰りらしき空のバス。
ドアが開けられ行き先を聞かれ、「乗りなさい」と言ってもらった!
「すぐ着くと思った?女の子一人でこんなとこ歩いてちゃ危ないよー」と運転手さん。
いやまぁ結構遠いのはわかってたけどここんとこ毎日歩きまくってたし
行けないこともない…んだけど、端から見て私そんなに無茶なことしてたか…?
してたんだろうなぁ。はは。
お客さんを乗せてるときにすれ違った時から気にしていてくれたらしい…。

無事サキシマスオウ群落地まで行き、木を眺める。
さて帰りはもう歩くのをやめて普通のバスで帰るかと、バス停を探して歩く。
バスが来るのをぼーっと待っている…と、一台の車から手招きしてくれる人がいた。
港からの送迎バスだ。
なんと、またもや港まで行くなら乗せてくれると言う!
「お姉ちゃん歩いてるの見かけたんだよー」とおっちゃん。
…どうやら、私は相当目立っていたらしい。

私、小浜島でも歩いていたら港の送迎バスに拾われました。
ここまで計三回、よそ様の好意で移動してしまった。

ええっと、ここは八重山だし
でっかく身元を書いた観光客用バスだから問題ないが(たぶん、きっと)、
よい子は知らない人の車に乗ってはいけません(笑)
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2009年03月14日

小浜島

090313_1256~0001.jpg昨日は1日小浜島に。ドラマ「ちゅらさん」の舞台になった島だ。
私は見ていないが。

またてくてくてくてく歩いていた。
道の周りは畑。
ここも美しすぎる青い海が島を異国めいた雰囲気にしているが、
それが見えなければ普通の日本の田舎の風景みたいだ。
そうか、この島は農業ができるんだな。
竹富島には畑はなかった。
土地がやせていて農作物は育ちにくいんだそうで、
前日に行った西桟橋も、農業をやりに西表(いりおもて)島まで
海を渡るための船着き場だったと説明書きがしてあった。

ちゅらさん展望台という
ドラマにあやかっているわりに色気のない場所に行った後は、大岳へ。
島の真ん中らへんにある低い山だ。
しかし近づいてはみたものの、登り口がわからない。
いろいろ歩いてみたが見つからない。山がそこにあるのに登れない。
しゃーない諦めるか…と思って道を外れてみた。
ら、その途端に発見。人間無欲がいいってことだろうか。
階段は結構急だが、低い山なので5分もかからず登れてしまう。
ここの景色が最高だった!
島全体を360°ぐるりと見渡すことができる。
この低さで全体見えるってほんとに島小さいなぁ…と思いつつ、
「絶景かな絶景かな」と五右衛門様のマネをしてはしゃいでいた。
空と海がほんとに綺麗で、八重山の他の島もすぐ近くにあり、
それに囲まれているのがこの上なく贅沢だった。
ここで持参したお稲荷さんと黒糖カステラをいただく。
カステラは所詮港のお土産品と侮っていたら、これがめちゃくちゃおいしい。
驚いた。…帰りに買っていこう。

しばらくここでぼーっとしたあと、
ちゅらさんで使ったというシュガーロードという農地の間の一本道を通り、
はいむるぶしへと向かった。
はいむるぶしは、小浜島の南国リゾートだ。
調査では何度も聞いた、リゾート開発と地元の衝突。
そのリゾートをちゃんと見学していこうじゃないかというわけだ。
…ほんとは一泊くらいしてやろうかと思ったけど、値段にビビってやめた。くすん。
さて、はいむるぶし。敷地ひろーい!きれーい!
高層のホテルじゃないんだね。
平屋や二階建ての客室棟が、それぞれ独立して敷地内に点在している。
贅沢な土地の使い方だなオイ。
客は移動に四人乗りゴーカートのようなものを使用しているようだ。
ビーチもプールもテニスコートもあって、
休憩所からの眺めも見事なオーシャンビューで、
ここから出なくていいじゃん!わーお。
さすがリゾート…。

ここでうろうろしていると、展望大浴場を発見。
これも客室棟や中央の受付の建物から独立している。
宿泊客以外おことわりと書いてあるが、
フロントの前を通るわけでもなし、人はいないし、入れる。
おフロ…!
旅行中シャワーのみの生活を続けている身としては、
思わずぽわわわんとしてしまう魅力的な代物だ。
…入っちゃおーかな。タオルも備え付けてあるし。入りたいな。
フラフラ引かれていった。が、ちょーど従業員が入って来やがった。
反射的に回れ右。
「ありがとうございましたー」という声を背中で聞いて出てきてしまった。
あー…チキンだなぁ、私。

このあともてくてくてくてく島を歩き、宿に帰った。
この日一番びっくりしたのは、宿のシャワー室の壁にヤモリ?を見つけたことです。
…ああぁリゾートのおフロ入りたかったよぅ!
posted by バンビ at 20:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月13日

竹富島

090312_1342~0001.jpg090312_1017~0001.jpg昨日は1日竹富島にいました。
民宿に荷物を置き、西桟橋へ。
ここは夕日の絶景スポットなのだが、
昼間も青い海を堪能できる絶好のロケーションだ。
真っ青な空、きれいなグリーンから澄んだブルーへのグラデーションが美しい海。
ここ…日本なんだよねぇ。信じられん。
観光のキャッチフレーズ、「言葉の通じる外国」を実感。
海だけの話じゃないけれど、ほんとに日本離れした土地だ。
ずーっと眺めてぼーっとしていたくなる。
前に来たときは調査で忙しくて気も張ってたし、
イマイチのんびりした気分にはなれなかったが、
やっと「癒しの島」として八重山を売っているわけがわかった。
癒される…。なんかとことん癒される…。
日差しがきつくて、海もまぶしいし白砂を敷いた道も照り返しがすごく、
その強烈さに押されてしまう部分もあるのだが、
日陰でほっとなごむとひたすらまったりしてしまう。

今回はぐるっと島の周りを海岸沿いに歩いてみようと思っていた。
1日あるし、探検気分でひたすら歩いた。
西桟橋から反時計回りに南へ向かう。
ビーチではちょっとぱちゃぱちゃ波打ち際を歩き、星砂の浜では星砂を探し、
ヤドカリをいじめたり貝を拾ったり、地味ながらもかなり楽しみながら歩いた。
ビーチを過ぎると、岩場でかなり歩きづらくなってきたのだが、それでも歩く。
しかしお昼を過ぎて島の東側に差しかかる頃にはかなり疲れ、
海を見ながら持参したおにぎりを食べたあとは島の内部に戻った。

竹富島を「よくできたテーマパーク」と言う人に、八重山に来てから何人も会った。
確かに、ディズニーランドみたいな人工の楽園のような印象も受ける。
ここは街並み保存指定地区で、そういうふうに作っている面もあるにはある。
だけど、ここ、今もちゃんと生活の場であって、
観光客がカメラを向ける民家は、ふつーの人が暮らしている家なんだけど…。
現実離れしている景観だから、よくできたテーマパークに見えるけど、
そう見てもいいのかなぁと思ってしまう。
民宿の窓辺で休んでいて、観光用の水牛車が通りかかると「窓閉めなきゃ」と思った。
ここで生活している人は、そういう暮らしをしているんだよな。
一般の集落の町並みが一番の観光のウリであるここで観光推進するっていうのは、
そういうことなんだよな…。
でも観光客として、この町をいいなぁと思う気持ちも、わからないでもない。
居心地いいのは確かだからなぁ。

夜はごはんのあと、同じ民宿に泊まっている人と飲みに行きました。
飲む場所なんてほとんどないから民宿で飲んでりゃよかったんだけど。
でも楽しかった。
明日は小浜島に行きます。
posted by バンビ at 14:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月12日

旅行 八重山編

昨日から沖縄県八重山諸島に来ています。
沖縄本島よりずっと南、日本本土より台湾によっぽど近い島。

一応大学のゼミでは、沖縄研究もやってきた。
観光の視点から、八重山の抱える問題や将来について考えた。
三年の夏には八重山に来て、いろいろな人の話を聞き報告書も書いた。
だが、観光について研究したわりには、まともに八重山観光することもなく、
現地での参与観察としては不十分な気もしていた。
もう報告書を書くことはないのだが、
学生生活のシメにもう一度八重山を見ておきたかった。
…単純に観光客として南の島でのんびりしたいというお気楽な理由も、かなりあるが。

関西空港から石垣島に飛ぶ。
飛行機から降り立つと、暑い。
現地の気温25℃。
…夏ですか。
暖かいということはわかっていたが、まずい、甘くみた。
春物の服を準備していたのだが、半袖が必要だ。
もう冷房使用中という現状。日本って広いんだねぇ。
大阪で着ていたファーコート(一応薄手)が邪魔でしょうがない…。
入り出待ちは何時間も外で立っていたから必須アイテムだったのに。

とりあえず、空港からバスで港付近まで行く。
八重山は、石垣島が地理的にも経済的にも中心になっている。
他の島への船も、基本的には石垣島の港からほぼ全て出ている。
他の島同士を結ぶ船は、本数が圧倒的に少ない。
今回いろいろな島を巡るつもりだが、
そのためにはいつも石垣港に戻ってくることになる。
なので、とりあえず港の近くに泊まるのだ。

ドミトリーに泊まり、これまでの洗濯もして(洗濯機アリ)、ごはんを食べる。
明日は竹富島に行く予定。
小さな島なので自転車で巡ろうかと思っていたが、
ドミトリーの人が「時間があるならのんびり歩く方がおもしろい」と言っていたので、
歩くことにしよう。
posted by バンビ at 11:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする